資産形成

株式はインフレに強い?直近3年間はどうだったか検証してみた

 

みなさまインデックス投資による資産形成のほどは順調でしょうか?昨今のトランプ関税の影響で大きく下がったと思えば、S&P500が破竹の9連騰を記録するなど目まぐるしい変化している中、しっかり積立られているのではあれば順調と言っても過言ではないのかなと思っています。

かくいう私も積立はしっかり継続しており、この5月も10万積立を継続しております。

 

ぼく
ぼく
信用では20万損確定させちゃいましたが。。。

 

資産形成のためにインデックス投資を軸に実施しているのですが、その理由の一つとして、「株式はインフレに強い」と言われているから積み立てているのではないでしょうか?果たして実際にどうだったのか。過去3年程度ではありますが、振り返っていきたいと思います。

 

本レポートがみなさまのインデックス投資ホールド力UPの一助になれば幸いです。

 

前提条件

比較検証するにあたり、前提条件をしっかり整えることが大事。下記の条件を設定したいと思います。

確認期間:2022年1月~2025年5月
対象商品:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
計算対象:月初の基準価額
積立額 :毎月1万円
物価変動:各年平均を採用

 

各々の比較検証の考え方については、セッションごとに解説いたします。

 

純粋な金額比較

比較イメージは下記の通りです。

評価額:当月の基準価格と積立額から購入数量を算出。前月分の購入数量と合計し基準価額を乗算する
物 価:前月からの物価上昇分を算出し、前月分と積立額の合算で当月を算出
積立額:前月までの積立額に積立額を加算する。

 

結果はこちら。

※引用:https://ecodb.net/country/JP/imf_inflation.html(インフレ率)
※引用:https://fs.bk.mufg.jp/webasp/mufg/fund/detail/chart/m00355320.html(基準価額)

 

追加情報として、日本におけるインフレ率を右軸基準に追加いたしました。ここ三年間くらいは毎年2%以上インフレしていたんですね。

グラフについては単純な金額差ですと少し見づらい表現となりましたが、物価より株式の評価額の方が上回っていることがわかります。このことから現在においても株式はインフレに強そうだと言えると思います。
また、少しわかりやすいように積立額との差分値もグラフ化してみたしたので、共有させていただきます。

 

 

こちらを見ますと開始時期付近では物価と株式評価額は競り合っている状況でしたが、2023年から株式が突き放す形で上昇していたようです。

 

 

インフレ率を除いた物価との関係

比較イメージは下記の通りです。

評価額:当月の基準価格と積立額から購入数量を算出。前月分の評価額にインフレ割引率を乗算し当月と合算したものを物価で除算した差分
物 価:当月物価にインフレ割引率を乗算し積立額で除算した差分
積立額:前月までの積立額にインフレ割引率を乗算した額と当月積立額を合算した後物価で除算した差分

 

インフレ率を除いた物価に対して、インフレ率分控除した積立額と評価額を算定します。こうすることによって、モノの価値に対してどれほど乖離が出ているのかが割合で分かるようになります。

結果はこちら。

 

2023年、2024年とS&P500が絶好調だったということもあり、物価に対して最大40%強の上振れていたことがわかりました。逆に現金をただ単に積み上げた結果、約4.5%ほど下振れた結果となりました。

直近の3年間だけではありますが、しっかりと株価が上がっている期間が長いほど株式はインフレに強かったと言えるのではないでしょうか?

 

まとめ

今回は「株式はインフレに強い」が直近のデータからも当てはまるのか検証してみました。結果、株価がしっかり上がっている期間が長いほどインフレに強いことが見て取れました。逆に現金においてはもろにインフレの影響をくらい、インフレ率分価値が下がった結果でした。実際には銀行預金金利を考慮すべきところですが、まだ最大でも0.6%程度とインフレ率にすら勝てない状況ですので、今回の結果は変わらないと思います。

 

素人分析ではありますが、みなさまの握力アップにつながれば幸いです。

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